1975年にGustavsberg社が創設150周年を迎えたのを機にスウェーデン国立美術館で開催された展示会の書籍タイプのカタログです。
スウェーデンにおける特に重要な陶磁器メーカーは三社と言われています。その三社とは、最も歴史のあるRorstarnd社(1726年〜)、ライバルメーカであったRorstrand社に買収され短命でその歴史を閉じることになったMarieberg社(1758〜1788年)、そして、この最も新しいGustavsberg社(1825年〜)です。
新時代の到来は1917年の入社したWilhelm Kageによってもたらされたと言われており、彼は同年に開催されたスウェーデン工業デザイン協会(Swedish Society for Industrial Design)は主催する「美しいものを持たざる人々にも(お金持ち以外にも)」;"beautiful things for the less well-to-do"において、低コストで装飾可能なブルー・パターンを用いた「労働者階級のためのサービス」;"working man's service"を含むいくつかの作品を展示し注目されます。
Kageはダーク・グリーンの陶磁器に銀色で装飾をしたArgentaを1930年のStockholm展示会に出展し、スウェーデン陶磁器界おいて最も影響力がある一人という地位を確かなものにします。
1937年にはStig Lindbergが入社、1949年にKageの後任として芸術部門の責任者に就きます。実験的創作活動を含むartware製作のための専用スタジオはKageの時代1942年に開設され、クリーミーな白を地とするファイアンス(オランダのデルフト焼やフランスのカンペール焼のような地の陶器)のラインは40年代に盛んに製作されたものの一つで、Lindbergもこのラインでfajansシリーズとして非常にたくさんの作品を制作しています。
1950年代にはアースンウェアやボーンチャイナを地としたおなじみの人気モデルSpisa Ribbが発表され、商品も多様化が進みます。その50年代にはカリン・ビョルクィストやリサ・ラーソンといった新しい才能も加わります。
本書はそんなスウェーデン陶磁器メーカーの中でタレントあるデザイナーに最も恵まれた同社の商品群が年代別に写真+説明文のフォーマットで整理されていて分かり易く、見るだけでも十分楽しめる内容となっています。
<仕様>
ハードカバー:84ページ 21.5×21.5cm
言語:スウェーデン語 、一部英語あり